聴衆音楽家のミッション

☆音楽(主にクラシック)の裾野を広げること

・具体的には「コンサートに足を運ぶ人を増やす」こと。
⇒演奏家の演奏機会を増やすとともに、経済的基盤の安定を図る。
⇒演奏家希望者を増やす。

☆「音楽による人繋ぎ、街づくり」

・経済的、文化的なスパイラルアップ、好循環、ムーブメントを引き出す。
・音楽が公共の福祉に資することを、より明らかにする。

※考慮すべきこと
○演奏家の質の確保(聴衆の心をとらえる演奏家の育成)
○社会的背景
・少子高齢化
・若者世代(10代、20代)の夢
・働き盛り(30代、40代)の生活感
・常に人口ピラミッドの形に留意

『聴衆音楽家』とは

まず、“音楽家”について定義しておきます。

<音楽家とは>
頭の中で音楽が鳴る者すべて。鳴った音楽は、その者に「感動」のほか、様々な感情をもたらすとともに、他者の音楽と共鳴を欲する性質がある。この性質こそが、「音楽が人を繋ぐ力」の源である。ここでは特に、頭の中で鳴った音楽を、演奏や楽譜、言葉等を用いて、発信する者のことを言い、発信をしない者については「聴衆」とする。

<音楽家の分類>
○創造音楽家、○演奏音楽家、○聴衆(うち発信をする者を「聴衆音楽家」)
頭の中で音楽が鳴る点では同じ。主に音楽の発信方法が違う。
○創造音楽家:楽譜、演奏ほか
⇒作曲家、即興演奏家など
○演奏音楽家:演奏ほか(演奏家による解説、リアルタイム解説なども含む)
⇒楽器奏者、指揮者、歌手など
○聴衆音楽家:言葉、写真ほか
⇒音楽ライター、小説家(蜂蜜と遠雷など)、演奏家(エッセイなど)など、聴衆音楽家は主に他者の音楽を聴くことにより自分の頭の音楽を鳴らす。聴衆との違いは、鳴った音楽を積極的に発信するか否かである。

『聴衆音楽家』の取組み

○生のコンサートを聴き、その中で得た「自分の音楽(感動)」を発信
⇒発信を見た方の音楽を鳴らす。
⇒その演奏家のコンサート等に足を運んで聴いてみたいと思ってもらう。
⇒その演奏家とコラボしたいと思ってもらう。
⇒実際に行動を起こす。(コンサートに行く・コラボする)

<聴衆音楽家の基本姿勢>
○正しく聴く
聴衆音楽家も「音楽家」。自分の頭の中で鳴る音楽を豊かにするには、経験と正しい知識が必要。そのための勉強、経験、トレーニングは不可欠。演奏家の技量も含め正しく聴くポイント。
○正しく発信する
演奏音楽家の演奏から得たイマジネーション(自分の音楽)を、正しく発信するには、
・演奏家を知る
⇒想いをきちんと感受する
⇒演奏はもちろん、解説やコメント、会話(表情含むコミュニケーション)に、耳を澄まし、心を澄ます。
・曲を知る
⇒勉強は欠かせない
・言葉を磨く
⇒平易な言葉でストレートに伝えたい!
⇒正しく聴き、正しく発信することが、演奏家を育て、音楽の裾野を拡げる。これこそが使命。